社長あいさつ
さかのぼること江戸時代末期(1816年)、ご先祖様・初代金子八右衛門が油樽回収業を始めてから(株式会社樽辰から引用)111年後の1927 年、創業者・金子金太郎によって東京府寺島町(現東京都墨田区)に金子商店が創業しました。 木箱のリサイクル製造販売に端を発した物流業務を祖業に、現在では東京都葛飾区に本社を置くカインズ株式会社を筆頭会社に系列会社6社13業態11拠点と多様な業態を持った総合グループ企業に発展しました。
私たちの商品、部品を取り扱っていただいてるお得意先、共に日々改善を繰り返しながらものづくりに励んでいる協力会社、そして当グループに所属している社員の日ごろの努力と過去当グループに在籍していた諸先輩方の礎もあってのことです。 すべての皆様のおかげと深く感謝いたします。
今では製造業でさえも当たり前のようにAI、AR/VR、IoT、DXなどと言うキーワードが飛び交い、事業を取り巻くインターネット社会の環境変化はもう後戻りはできず前に進むしかない状態にあります。
あらゆるモノがネットにつながる現在、それまでの製造業が単にモノを売ることからサービスを含めて売ろうと変化をしております。 これは当社が掲げている企業理念、「ものづくり」と「おもてなし」の調和につながります。 「ものづくり」というハードをつくって売るだけでなく、「サービス」を超えお客様の笑顔につながる「おもてなし」というソフトで商品をお客様の手元へ届けることが大事であると常々感じております。
本来、製品ライフサイクルには導入期、成長期、成熟期、衰退期の栄枯盛衰があります。
成熟期から衰退期へ向かうのではなく、事業が独自に変化を遂げながらさらに成長期へ向かってゆけば良いのですが、良き時代の仕事の進め方から抜け出せずに環境の変化に対応できなければ必ず衰退してゆきやがて消滅します。 弊社も時代に合わせて事業を立ち上げ大きな変革期を乗り越えていこうとし今日まで至ってきましたが、昨今では私が考える以上の更なる大きな変化の波が津波のごとくもうそこまで押し寄せてくるのではないかと感じます。 成長するということは、各人が任されている務め(任務)に対して現状に満足することなく常に成長心を持ち、その仕事において右に出るものはいないというプロフェッショナルな気構えと技術力を身に着けてゆくことが重要です。 そしてすべての従業員が必ず当社の商品に直接であれ間接であれ関わっていること、そして自分の仕事に対してお客様が対価をお支払いいただいていることを忘れてはなりません。
金子商店の創業からまもなく95年が経ちました。
私たちはこれからもチャレンジ精神を持ち、協力会社、代理店、販売店と四位一体で協力し合い、商品、部品をご愛顧いただくお客様に愛される企業となれるよう社員一丸となって不断の努力をおこなっていく次第です。 日本各地域に貢献し、業界の先駆者として豊富なノウハウと実績を強みにお客様のさらなる二ーズに応えながら、さらに100年先、200年先につなげ、カインズグループを不易流行の精神で持続可能な社会の実現に貢献するサステナブルな企業に発展させていきます。
カインズ株式会社
代表取締役社長 金子高一郎
2021年8月